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ご家族に負担の少ない介護方法

ご家族に負担の少ない在宅介護〜負担軽減のヒント〜

少子高齢化が進む日本では、介護は重要な社会的テーマとなっています。在宅介護においても、昔と違って一世帯あたりの家族が減り、家族1人あたりの介護負担が大きくなりました。介護疲れで体を壊したり、腰痛に悩まされたりといった問題を抱えている方も少なくないでしょう。そこで、在宅介護時の介護者の負担を少しでも軽くするためのヒントをご提案したいと思います。

ひとりで抱え込み過ぎないこと

介護の中でも、特に高齢者介護は加齢によって要介護度が増していくため、達成感を得にくい努力だといわれます。家族が1人、あるいは少人数で在宅介護を続けていると、肉体的にも精神的にも疲弊していく恐れがあります。

それを避けるためには、できるだけ多くの人に介助作業を分担してもらうことです。利用できる介護サービスは積極的に利用し、地域包括支援センターや介護相談員とも連絡をとりあって、肉体的・精神的負担をできる限り分散・軽減しましょう。また同じ地域に住み介護をしている方々のグループと横のつながりを持ち、不満や不安、またはストレスを発散するのも重要です。

発想を切り替えて腰痛防止を

介護を職業とする人たちの間では腰痛が大きな問題となっています。生活に本格的な介助が必要になると、食事や入浴、起き上がりなど、要介護者の体重を支えなくてはならない機会が増えるでしょう。自宅介護においても腰痛防止には十分注意を払いましょう。

具体的には、福祉器具などを積極的に使って極力「抱える」「持ち上げる」という姿勢を避ける方法などが有効です。

例えばスライディングシート(福祉用具)や滑りやすい丈夫な布などを使って要介護者の体を滑らせることで移動やベッド上の位置の修正・寝返りなどの介助をします。また、ちょっとした動作の際にも、腰を曲げて上体の力だけで支えようとしない・足を広げて腰を落とし、全身の力を使って支えるなどといった工夫も大切でしょう。

重要な介護ベッド選び

介護ベッドは、要介護者の生活を快適で健康的にするだけでなく、介護者の肉体的な負担を軽減することにも役立ちます。例えば多くの介護ベッドには床面を上下させる「高さ調整機能」がついていますが、どこまで高く調整できるかはベッドによって違いがあります。介護者が腰をかがめなくても介助ができるくらいまで床面を高く持ち上げられるタイプのものなどが望ましいでしょう。

要介護者が寝たきりに近い状態になると、内臓への負担を軽減したり誤嚥(ごえん)を防いだりするために、上体を起こして過ごす時間を設けることが必要になります。そのため背上げ機能はぜひとも欲しい機能です。さらに、日常的な生活介助にも、できるだけ背上げ機能を多用することで介護者の方の身体的負担が軽減できます。

介護ベッドの買い替えも検討を

介護負担を軽減するうえで、介護ベッドは大きな役割を果たします。介護者の健康のためにも、積極的に購入を検討してみる価値はあるでしょう。

なお、すでに介護ベッドを利用している方でも、要介護度の進行や認知症などの顕在化がみられるような場合は、より適切な介護ができるベッドへの買い替えもご検討ください。

「買い替えたいが予算に限りがある」「古いベッドの処分をどうしよう?」

という場合は、どうぞお気軽にオカセイにご相談ください。

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