介護ベッドのオカセイ > オカセイコラム > 在宅介護対応薬局の役割
私達オカセイ株式会社のある岡山県岡山市は、在宅介護総合特区として、全国に先駆けていろいろな取り組みを行っている自治体です。ここでは、岡山県岡山市が実施している「在宅介護対応薬局」という取り組みについて、お話したいと思います。
簡単にご説明すると「患者さんの自宅まで出向いて、患者さんやそのご家族にお薬について指導をする薬剤師さんのいる、岡山市が認定した薬局」ということです。
在宅ケアを受けている高齢者の方がお薬を飲み忘れてしまいお薬が残る「残薬」や、いろいろな病院で処方されたお薬を服用する「多剤併用(ポリファーマシー)」などを防止することを目的に2013年度にスタートした事業です。
もちろん、どんな薬局・どんな薬剤師さんでもなれるわけではありません。
平成28年度の認定条件は、
・個人ではなく店舗
・岡山市薬剤師会から推薦された岡山市内の薬局であること(下記の条件を満たすこと)
@岡山県薬剤師会の「在宅訪問可能薬局」登録済みであること
A研修終了までに、近隣薬局をサポート薬局として、複数連携を組んでおくこと
B指定する研修を所定の回数以上受講していること(平成28年度は4回以上)
C岡山市主催の多職種連携会議に参加実績があること
※BCは同一の人が条件を満たすこと
と、細かく定められています。
「多職種連携会議」という聞き慣れない言葉ですが、「在宅ケアに関わる多職種が集うワールドカフェ」や「地域在宅医療・介護連携意見交換会」などが含まれるそうです。
薬剤師としての知識にプラスして在宅医療や在宅介護についての理解がある薬剤師さんがいなければ、認定は受けられないことになります。
認定を受けても期間は1年なので、毎年「地域在宅医療・介護連携意見交換会」などに参加をし、翌年の認定を申請する必要があるので、地域の在宅医療・介護についての現状をきちんと把握している薬剤師さんがいる、という安心感もあります。
3月16日に、2015年度の認定証が市内の薬局79店舗に授与されました。認定証授与式に出席した岡山県薬剤師会の小山会長が「薬剤師が調剤薬局で患者を待っている時代ではない。どんどん外へ出て地域の方々の役に立ってほしい」とコメントされているのも、本当に心強く感じました。在宅医療を受けている方、在宅介護をされている方にとっては、頼れるサービスのひとつだと思います。薬剤師さんの訪問指導は、介護保険や医療保険の適用対象で、月に4回まで利用することができるそうです。
岡山県岡山市だけでなく、全国にどんどん広がってほしい事業ですね。
今回は岡山県岡山市の取り組みについてお話しましたが、お客様は全国におられますので、いろいろな地域の独自の取り組みにも目を向け、広がってほしいサービスなど、このコラムでご紹介できればと思っています。
介護ベッドの専門家として、皆様から頼りにしていただけるよう、わかりやすく丁寧なご説明を心がけております。介護ベッド選びのお悩みは、お気軽にオカセイ株式会社へご相談ください。
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