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ご夫婦だけや、お一人で生活されている高齢者が年々増加しています。
内閣府発行の平成28年版高齢社会白書によると、65歳以上の高齢者のいる世帯は増え続け、平成26年(2014年)現在23,572千世帯、いよいよ全体の45%を超え、46.7%を占めているそうです。
そして、65歳以上の高齢者のいるご家庭は、「夫婦のみの世帯」が一番多く、約3割となっており、「単独世帯」と合わせると過半数を占めるという報告になっています。

高齢者だけの生活では、体調を崩していないか、オレオレ詐欺のような犯罪に巻き込まれないか、遠方のご家族はいろいろな心配ごとがあると思います。

身近な毎日の問題として、食生活が偏りがちにならないかという点がありますが、最近では、食材は、スーパーで少量ずつパッケージされたものが手に入ったり、定期便で取り寄せることができたりしますが、作ること、食べること自体が億劫になってくるという声も聞こえてきます。

食育という言葉があります。
ここ数年でよく耳にするようになりましたが、食育とは、様々な経験を通じて、「食」に関する知識と、バランスの良い「食」を選択する力を身に付け、健全な食生活を実践できる力を育むことをいいます。
栄養バランスに気を付けた健康的なお食事、季節間を感じられるお食事など、動作としての「食事」ではなく、「心」と「体」の両方から健康にすることを目的とした動きです。

お子さんの場合は、誰かが手伝ってあげないといけないので、子育ての中で食育はとても重要視されているのですが、ご高齢者や要介護者に対しても同じように心を配って差し上げてください。

食べやすいもの、食べたいものだけに偏るのではなく、いろいろな食材を使った、いろいろな調理方法のお食事を心がけましょう。

旬の食材は、力があります。そして、季節感を感じながらお食事をとることは、心の栄養にもつながります。

お米だけ、おかずだけ・・・というようなことの無いようにしましょう。
いろいろな形のものを噛むことは、脳の活性化にもつながります。色彩も同様です。