中古介護ベッド販売

地方にお住まいだと、市区町村が街頭スピーカーで行方不明のお年寄りを探す放送を耳にすることがあるかと思います。
「もうすぐ暗くなるのに大丈夫かしら・・・」と心配になることも多くあります。
それほど認知症が進んでいなくても、景色が移り変わる夕刻や季節の変わり目などは徘徊の危険性が高まることはご存知でしょうか？
認知症患者は環境の変化に敏感で、夕方や季節の変わり目に不安を感じてしまうことあるそうです。不安は症状を悪化させ、混乱は徘徊につながってしまいます。

「夕暮れ症候群」という言葉があります。
認知症の方を介護していると、朝はお元気で意識もはっきりとしていても、夕方になるにしたがいだんだん心の状態が不安定になってくることがあります。夕暮れ時には心身ともに疲労を感じ、日没と同時に周りが暗くなってくるために、不安が増すためことが原因の一つと考えられます。
まわりの方は、そういう時は特に注意して優しく穏やかに接してあげてください。ご家族でなくても、万が一道で不安そうにされているご高齢者を見かけたら、一声かけてあげて下さい。

お若い方も季節の変わり目に心身のバランスを崩しがちになるかと思いますが、ご高齢者は特に注意が必要です。
お若い方と違ってご高齢者はご自身の体調の変化に気づきにくいものです。体温調整がうまくいかなかったり、ホルモンバランスが崩れたりして、免疫力が低下し、風邪をひきやすくなるそうです。
風邪でほんの数日間ベッドから起き上がることができないだけでも、ご高齢者の場合は寝たきり状態や認知症の発症・悪化につながる危険性があります。もしも、体調を崩してしまうようなことがあっても、一日中ベッドの中で過ごさないで済むようにサポートをしましょう。
寝たきりでない方も日常使いで電動介護ベッドをご利用いただいていると、体を起こす動作や、座った姿勢を保つことが億劫でなくなり、ご自身もからだを動かすことに積極的になることができ、寝たきり状態や認知症発症の予防にもつながります。

老人ホームや介護施設では、時間や季節が移り変わるときに特に介護体制を整え直し、ご高齢者の体調管理、心のケアに積極的に取り組んでいるそうです。
介護をする側に立つ方も、原因がわからず、なんとなく苦労が増える時期、つらい時期があると思います。そんな時は、環境の変化のことを思い出して、「そういう時期なんだ」と少しだけでも気持ちを楽にしていただければと思います。