介護ベッドのオカセイ > オカセイコラム > 嚥下障害を防ぐ 電動介護ベッドを利用したお食事介助
嚥下障害は、様々な要因でものを飲み込む機能が損なわれる障害のことをいいます。誤嚥性肺炎の原因となり、高齢者にとっては命にかかわる病気を引き起こすとても怖い症状ですので、症状が軽いうちに対応をする必要があります。
飲み込む時に違和感がある方は、まずは、次の嚥下障害チェックリストで確認してみましょう。
ご自身だけでなく、ご家族の介護をしている方は要介護者のご様子も見てあげてください。
嚥下障害チェック
これらのチェック項目で気になる点があったら、かかりつけのお医者様や介護士に一度相談をしてみてください。それぞれに合ったお食事のとり方や介助方法のアドバイスを受けましょう。
嚥下障害は、ただものが飲み込みにくいという症状にとどまらず、様々な弊害を起す可能性があります。
嚥下障害がもたらす弊害
高齢者のお食事で気を付けたいことをいくつかピックアップします。
咀嚼に問題がある場合
食材を細かくカットしたり、軟らかく煮こんだりする
飲み込むことに問題がある場合
細かいもの、粉っぽいものを口の中で飲み込みやすいようにまとめる力が弱い場合もあります。そういう時は、柔らかく煮こんだり、とろみをつけたりすると飲み込みやすくなります。
また、お水にむせてしまう方もいらっしゃいます。そういう方が水分をとる場合は、お茶やスープにもとろみをつけてあげて下さい。
お食事の際の姿勢への配慮
椅子に座った状態でお食事を召し上がるときは、前かがみの姿勢をとると良いです。
要介護状態で介護ベッドの上でお食事をする人も、ベッドの背もたれを高くすると食べ物を飲み込みやすくなります。
嚥下障害には、加齢以外の原因もありますので、改善が見られない場合は、自己判断で終わらせず必ず専門医の診断を受けるようにして下さい。
器質的原因
舌炎、口内炎、歯周病、扁桃炎、咽頭炎、口腔内のがん、食道炎など
機能的原因
脳卒中、脳腫瘍、頭部のけが、パーキンソン病、筋委縮症など
心因的原因
神経性食欲不振、神経症、心身症、ストレス性の胃潰瘍や胃炎など
50歳前後から嚥下障害が始まる方もいらっしゃるそうですので、若いうちからご自身で気を付けることが必要ですが、ご高齢者、要介護者には、周りの方の気づきと手助けが必要です。
寝たきりでも、お食事をとることが可能でしたら、枕を高くしてあげたり、介護ベッドの背もたれを利用して、体を起こしてお食事をとる習慣をつけましょう。
1日3回のお食事の時だけでなく、それ以外にも水分補給で数回、からだを起こす動作は必要になります。一日に何度も人の力だけでからだを起こしてあげることは大変な重労働です。そんな時に、是非電動介護ベッドをご利用下さい。
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