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「平均寿命」「健康寿命」といった言葉を目にすることがありますが、それぞれの意味をご存知でしょうか？
今回は、平均寿命と健康寿命について調べてみました。

【平均寿命】
年齢別死亡率を音に、各年齢の男女があと何年生きられるかを示す平均余命を算定したもの。したがって、0歳児に平均余命が平均寿命にあたる。平均寿命は、厚生労働省が毎年発表している簡易生命表で明らかにされる。
出典：時事用語Weblio辞書

【健康寿命】
日常的・継続的な医療・介護に依存しないで、自分の心身で生命維持し、自立した生活ができる生存期間のこと。
出典：Wikipedia

平均寿命は、毎年のように「過去最高を更新しました」とニュースで見聞きしますが、果たして健康寿命はどうでしょうか？まだまだ見聞きする機会は少ないように思います。健康寿命は、2000年にWHO(世界保健機関)が提唱したもので、寿命を延ばすだけでなく、“健康に生活できる期間”を長くするためには何ができるかを考えるきっかけになりました。
例えば、高血圧の人は、健康に生きていることになるのか？ならないのか？微妙なところですよね。100点満点の健康ではないにしても、不健康ではない、と思います。
国では「国民生活基礎調査」のなかで、「あなたは現在、健康上の問題で日常生活に何か影響がありますか」という質問をしています。その返答から「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」という定義で集計し、健康寿命を算出しています。
「日常生活に何か影響がありますか？」という質問に対する答えも、人それぞれ感じ方が違うので、明確な「健康」の基準はありません。ただ、日常生活で困る場面が増えてきた、という感覚を持つ人が多くなる年齢が「健康寿命」なのだと思います。

出典：平均寿命…厚生労働省「平成25年簡易生命表」
健康寿命…厚生労働科学研究費補助金「健康寿命における将来予測と生活習慣病対策の費用対効果に関する研究」
厚生労働省「厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会資料(平成26年10月)」

健康寿命に関する最新の情報は、2013年度の調査結果が出ています。男性は71.19歳、女性は74.21歳、となっています。健康面で日常生活に影響が出るようになってから平均寿命まで男性は9年、女性では12年もあります。
すごく長い、と不安に感じるかもしれませんが、大丈夫です。厚生労働省の資料によると、75歳以上の被保険者のうち、要介護状態にある人は23.3%でした（要支援は8.8％）。ということは75歳以上の被保険者の67.9％は、要支援でも要介護でもないことになります。とても元気な方が多いことに、心強さを感じました。

人生80年超のうち、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」をいかに長くできるか。健康上の問題を抱えながら過ごす期間の「不自由さ」をどのくらい減らせるか。この2点が大きなポイントです。
健康上の問題がある中でも、できるだけ“普通に”生活していくためには、いろいろな手助けが必要だと思います。介護保険制度や、介護用品をうまく活用していきたいですね。