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9月の第3月曜日は敬老の日です。敬老の日は「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」という趣旨の祝日です。

以前もオカセイコラムでお伝えしたかと思いますが、「高齢者」というのは、65歳以上のことを指します。「おじいちゃん、おばあちゃん」と呼ぶのも申し訳ないくらい、快活な高齢者の方が本当に多いですね。

東京都が敬老の日を節目に行っている「高齢者人口の推移」という推計結果が出ました。（※高齢者＝65歳以上）高齢者人口は305万2,000人、高齢化率は23.3%なのだそうです。この20年間で1.7倍に増えています。東京都23区内でも、201万1,000人となり、はじめて200万人を超えました。
出典：東京都総務局「平成29年 敬老の日にちなんだ高齢者の人口（推計）」

東京都の高齢化率は日本全国の中でも低い方ですが、305万人、200万人、と聞くととても多く感じます。中でも東京都の高齢者は、単身世帯が多いと言われています。65歳はまだまだお元気な方が多いですが、70代、80代になって高齢者だけの生活になると、注意が行き届かないことや、急な体調の変化に対応しきれないこともあると思います。

東京消防庁の管内では、5年間で高齢者(65歳以上)約25万人が転倒・転落事故で緊急搬送されています。廊下の段差で転倒して鼻を骨折しくも膜下出血になって入院、両手に物を持って階段を上っていて転落しくも膜下出血で入院、といったケースなども報告されているそうです。うがい薬と間違えて漂白剤を飲む、殺虫ゼリーを誤って飲む、というような誤飲事故も報告されています。
消費者庁は、「長く暮らしている自宅など慣れ親しんだ環境であっても、筋力・視力・バランス感覚の低下や自身の認識と実際の身体能力のズレなど、心身の変化によって発生リスクが高まるため注意が必要。」「高齢者本人だけでなく、家族や高齢者の身近にいる人たちの意識で、多くの事故を防ぐことができる。」としています。
出典：消費者庁「高齢者の事故を防止しましょう」

便利な道具でも、使い方を間違えると事故や怪我のもとになることがあります。家族だけでなく、社会全体で気を付けながら、高齢者の「防げるはずだった事故」を減らしていきたいですね。